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なぜ空き家や所有者不明の土地が増え続けるのか、背景を探る

どうも!なずみーです。

今日は全国でも増え続ける空き家や空き地について書いていこうと思います。

なぜ空き家や所有者不明の土地が増え続けるのか、背景を探る

私の住む地域でも全国トップ10に入るくらい空き家や所有者不明の土地・建物が多いです。

よく質問を受けるのは「なぜ売らないのか?」ということですが、

有効な相続対策をせずに亡くなられたりで、

共有者が何十人にもなっているケースもしばしばです。

なので売るに売れないというケースが多いです。

なぜ空き家や空き地がどんどん増え続けるのか?

先程の例で共有者が何十人にもなっているケースに加え、

一番多いのが、この理由です。

いずれ子供たち・孫たちが使うかもしれないから

という理由で売却せずに残しているケースが多いです。

将来の孫たちに不動産を残しておいてやらなければと思っているケースも多いのですが

実際には、よほど良い土地出ない限り、子供たち孫たちにとっては負の遺産になってしまってます。

子供たちにも土地を選ぶ権利がありますからね。

さらに、多いのがこの理由

買った時より安く売りたくないから

10年前、20年前に不動産を購入し、売却を検討した時に、

不動産売却査定をしたら「価格が購入した時の半分に!」なんて事もあります。

特に地方なんかは、土地の価格がどんどん下がっていき坪単価も半分とまではいかないにしても

30%以上下がってるなんてケースもとても多いです。

私も、お客様に査定額を掲示した時に「え!?こんな価格にしかならないの?」とよく言われます。

買取ではありません。仲介ですのであくまでも相場価格をお伝えしています。

「こんな価格だったら売らない」ともよく言われるのですが、

この先、地方の不動産価格が上昇する確率というのはどれほどのものか。。

人口の流出・減少は止まりませんし、供給よりも需要の方が少なくなるのは確実な気がします。

現状の空き家

平成27年に公表された調査によると、平成25年10月現在の総住宅数は6,063万戸で、

そのうち空き家は820万戸(13.5%)となっています。

この調査は5年ごとに実施されてますが、平成20年の調査に比べて49.6万戸(+19.8%)増加してます。

これから行っていく空き家対策

我々不動産会社は、空き家や空き地の所有者に対して、法務局で登記事項証明書を取得し、

(実際はインターネット上で取得できます)

現所有者かどうかは不明ですが、登記簿上の権利人に対して

「不動産を売りませんか?」というアプローチを行っていたりします。

この場合、現状では所有者不明で権利人が分からない事もしばしばです。

権利人の住所が、市町村合併前などの古い住所のままだったりしますので、

本当にわかりません。

これに最近、希望が見えてきたニュースがあります。

「相続登記の義務化、24年めど、所有者不明土地法が成立」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA19AHD0Z10C21A4000000

相続登記が義務化されれば、もう少し不動産取引に動きが出ると共に、

空き家を使った犯罪や、倒壊による事故なども減らせるのではないでしょうか。

空き家に対しての知識をもっと深く追求したい場合にオススメ本

不動産業者として、もっと詳しく知識を取り入れときたい場合には

こちらの本をオススメします。

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